賃貸の床の種類はどのくらいある?特徴と選び方を徹底解

1. はじめに

賃貸物件を探す際、多くの人は家賃や間取り、駅からの距離などに注目しますが、実は「床の種類」も暮らしやすさに大きく関わる重要なポイントです。

床材によって、見た目の印象はもちろん、防音性や掃除のしやすさ、足触りまで大きく変わってきます。ペットの有無や小さなお子様がいる家庭では、特に注意が必要です。

この記事では、賃貸でよく使用されている床の種類をそれぞれ解説し、選ぶ際のポイントについても詳しくご紹介します。物件選びの参考にぜひご活用ください。

2. 賃貸でよく使われる床の種類一覧

以下は、賃貸物件でよく見かける代表的な床材です。

床の種類

フローリング(合板・無垢)
クッションフロア(CF)
フロアタイル
カーペット

塩ビシート(長尺シート)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

賃貸物件では、コスト・耐久性・デザイン性などの観点から、いくつかの床材が主に使用されています。それぞれに特徴や向き・不向きがあるため、入居前にチェックしておきましょう。

フローリング(合板/無垢)

木目が美しく、見た目に高級感のある定番の床材です。多くの賃貸では合板(複合)フローリングが使われており、無垢材は高級物件に限られます。

メリット

見た目がオシャレでインテリアに馴染みやすい

掃除がしやすく、ダニやホコリが溜まりにくい

質感に高級感がある

デメリット

表面に傷がつきやすい

音が響きやすく、防音性が低い(上階・下階に注意)

クッションフロア(CF)

ビニール系の柔らかい素材でできたシート状の床材。木目やタイル柄など豊富なデザインがあり、キッチンや洗面所にもよく使われます。

メリット

水に強く、汚れにも強い

柔らかく足腰に優しい

比較的安価で管理しやすい

デメリット

傷やへこみができやすい

安っぽい印象になることもある

フロアタイル

樹脂や塩ビ素材で作られたタイル状の床材。見た目は本物の木材や石材のようで、デザイン性が高いです。

メリット

高い耐久性があり、長持ちする

おしゃれで高級感のある見た目

汚れても張り替えやすい

デメリット

冷たく感じる場合がある

音が響きやすい素材が多い

カーペット

一部の古い賃貸や、防音性を重視したマンションに見られる床材です。足触りがよく、保温性に優れています。

メリット

防音性が高く、足音を抑えられる

冬でも暖かく快適

転倒時の衝撃を和らげる

デメリット

ダニやホコリが溜まりやすい

汚れやシミが落ちにくい

アレルギーがある人には不向き

和室で使われる、日本の伝統的な床材。最近では和モダンな雰囲気の部屋に採用されることも。

メリット

クッション性があり、小さな子どもがいる家庭にも◎

和の落ち着いた雰囲気が楽しめる

夏は涼しく、冬は暖かい

デメリット

ダニ・カビ対策が必要

メンテナンス(表替え、裏返し)が定期的に必要

傷や汚れがつきやすい

塩ビシート(長尺シート)

公共施設や共用部分などで多く使われる丈夫な素材。最近はデザイン性の高い製品も増え、室内にも使われるようになっています。

メリット

高耐久・防水性が高い

滑りにくく、掃除も簡単

傷がつきにくい

デメリット

デザイン性や質感で好みが分かれる

足ざわりが硬めで冷たく感じることもある

このように、賃貸物件では用途や予算、施工のしやすさに応じて様々な床材が使われています。次のセクションでは、それらをどう選ぶかのポイントをご紹介します。

3. 賃貸で床を選ぶ際のポイント

床材は、見た目だけでなく住み心地や日々の生活に大きく影響します。以下のポイントをチェックすることで、自分に合った快適な住空間を選ぶことができます。

防音性をチェックする(階下への音対策)

フローリングやフロアタイルは、足音や物音が響きやすい床材です。特に小さな子どもがいる家庭や、深夜に生活音が出やすいライフスタイルの場合、防音性の高い床材(カーペットやクッションフロアなど)や、床下に防音対策が施されている物件を選ぶと安心です。

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水まわりの床材に注目する(耐水性)

キッチンや洗面所、トイレなどの水まわりには、水に強い素材が適しています。クッションフロアや塩ビシートなどの防水性に優れた床材が使われていると、汚れがついても掃除が簡単で、カビも発生しにくくなります。

お子様や高齢者がいる場合は安全性を重視

転倒リスクを減らしたい場合は、柔らかくクッション性のある床材(畳・カーペット・クッションフロアなど)が安心です。滑りにくく、衝撃を吸収しやすい素材を選ぶことで、ケガのリスクを大幅に軽減できます。

ペットと暮らすなら傷・汚れへの強さが重要

ペットがいる家庭では、爪による引っかき傷や排泄物の汚れに強い床材が必要です。フロアタイルや耐傷性に優れたクッションフロアは、お手入れも簡単でペットとの暮らしに向いています。滑りにくさも要チェックです。

掃除や手入れのしやすさ

毎日の掃除のしやすさは、床材によって大きく変わります。フローリングやフロアタイルは掃除機やモップで手軽に掃除できる一方、カーペットや畳はこまめな掃除や定期的なメンテナンスが必要です。ライフスタイルに合った手入れのしやすさを重視しましょう。

見た目・インテリアとの相性

床材の色や素材感は、部屋全体の雰囲気を大きく左右します。ナチュラル系のフローリングは幅広いインテリアに合わせやすく、グレー調のフロアタイルはモダンな印象を演出できます。自分の好みや家具との相性も考慮すると、居心地のよい空間に仕上がります。

張り替えやリメイクの可否

賃貸では基本的に床の張り替えはできませんが、「貼って剥がせる床材」やフロアマットなどを使えば、原状回復が可能な範囲で模様替えも楽しめます。大家さんや管理会社のルールも事前に確認しておくと安心です。

床は毎日目にし、足で触れる部分だからこそ、慎重に選びたい要素のひとつです。内見時にはぜひ床材にも注目し、自分の生活スタイルにぴったり合う物件を見つけましょう。

4. 自分で床をリメイクする方法(原状回復を前提に)

賃貸物件では基本的に床を張り替えることはできませんが、「原状回復が可能」な方法であれば、自分好みにリメイクすることができます。

床の印象が変わるだけで、お部屋の雰囲気も一気にグレードアップします。以下は、賃貸でも安心して使える床リメイクの方法です。

フロアマット・ジョイントマットを敷く

ジョイントマットはパズルのように組み合わせて敷くタイプで、防音・防汚・衝撃吸収にも優れています。小さなお子様やペットのいる家庭にもおすすめです。

メリット

カッターやハサミで簡単に加工できる

汚れても部分的に交換可能

防音・保温効果も期待できる

注意点

定期的にめくって掃除をしないとホコリが溜まりやすい

材質によっては多少ずれることも

クッションフロアを敷く(敷くだけタイプ)

裏面に滑り止めが付いている「敷くだけタイプのクッションフロア」なら、原状回復も簡単。カッターで部屋の形に合わせてカットするだけで施工可能です。

メリット

デザインが豊富(木目、タイル、大理石風など)

水や汚れに強く、お手入れもラク

賃貸の床を保護する効果もあり

注意点

ピッタリ敷かないと端が浮く場合がある

素材が薄いと床の凹凸が目立つことも

リメイクシート・フロアシートを貼る

「貼って剥がせる」タイプのリメイクシートやフロアシートを使えば、床のデザインを大きく変えることができます。DIY好きの方に人気の方法です。

メリット

好きなデザインに自由に模様替えできる

古くなった床や傷の目隠しにも最適

比較的安価に模様替えができる

注意点

シートの粘着力が強すぎると、剥がすときに跡が残る可能性あり

施工には丁寧な貼り合わせ作業が必要(空気が入りやすい)

ラグやカーペットを敷く

最も手軽なリメイク方法がラグやカーペットを敷くことです。床全体を変えるのではなく、一部にアクセントをつけたいときに便利です。

メリット

季節や気分で簡単に模様替えできる

防音・保温・クッション効果が得られる

洗えるタイプもあり、衛生面でも安心

注意点

ホコリやダニが溜まりやすいので、定期的な掃除が必要

滑り止めマットを併用するとズレ防止に◎

DIY用タイルカーペットを敷き詰める

50cm角ほどのタイルカーペットは、自分で簡単に設置・交換ができる床材です。マンションや集合住宅でも防音効果が期待できます。

メリット

汚れた部分だけ取り外して洗える

吸音性が高く、足音が響きにくい

裏面が滑り止め加工されていてズレにくい

注意点

重ね敷きするとドアが開閉しにくくなる場合がある

カッターでの調整に少し手間がかかる

リメイク前に確認すべき注意点

必ず「原状回復可能」な素材を選ぶ

テープや接着剤の使用は要注意(粘着跡に注意)

敷いた床材の下に湿気がこもらないよう、定期的に換気・掃除を

退去時にすべて元通りにできるよう、施工方法を記録しておくと安心

床のリメイクは、賃貸暮らしの中でも自分らしさを表現できる貴重な手段です。費用を抑えながら、快適でお気に入りの空間づくりにチャレンジしてみましょう。

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5. まとめ

賃貸物件を選ぶ際、家賃や立地、設備に目が行きがちですが、実は「床の種類」も暮らしやすさに大きく影響します。フローリングは掃除がしやすく見た目も良い一方、防音性にやや不安があることも。

クッションフロアは水や汚れに強く扱いやすいですが、安っぽく見えることもあります。カーペットや畳は足ざわりが良く、防音や保温にも優れていますが、ダニやカビの対策が必要です。このように床材にはそれぞれメリットとデメリットがあり、生活スタイルや家族構成によって適した種類が異なります。

また、原状回復が可能な範囲であれば、クッションフロアやジョイントマット、リメイクシートなどを使って自分好みにアレンジすることも可能です。毎日触れる床だからこそ、自分の快適さや安全性に合った素材選びが大切です。物件選びの際は、ぜひ床にも注目し、より快適な住まいを手に入れましょう。