1.はじめに

賃貸物件を探していると、同じマンションやアパートの部屋なのに、家賃や初期費用が異なることに気づいたことはありませんか?「同じ物件なのに、どうして価格が違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。実は、この現象には賃貸ポータルサイトの仕組みや不動産会社の戦略が関係しています。
賃貸物件は、一つの部屋に対して複数の仲介業者が募集をかけることが一般的です。そのため、掲載情報の更新タイミングや手数料の違い、独自のキャンペーンなどによって、同じ物件でも条件が変わることがあります。
本記事では、賃貸ポータルサイトで価格が異なる理由を詳しく解説し、賢く物件を探すためのポイントをご紹介します。理想の住まいを見つけるために、情報の見極め方を学びましょう。

2.同じ物件なのに価格が違う理由

賃貸ポータルサイトを見ていると、同じ物件なのに家賃や初期費用が異なることがあります。この理由は、大きく分けて 「不動産会社の違い」「情報の更新タイミング」「オーナーの意向」「仲介手数料やキャンペーン」 などが関係しています。
以下、それぞれ詳しく解説していきます。
複数の不動産会社が募集している
賃貸物件は、一つのオーナー(貸主)が所有していますが、 管理会社や仲介業者が複数関わることが一般的 です。
例えば、あるマンションの1室をA社・B社・C社の3つの不動産会社が扱っている場合、それぞれが 独自の条件で入居者を募集する ため、価格に差が生じます。
不動産会社ごとに異なる点の例
- 家賃の設定:オーナーが直接決める場合もあれば、管理会社が一定の裁量を持つ場合もある
- 管理費の違い:不動産会社によって、管理費を含める・含めないの差がある
- 敷金・礼金の設定:同じ物件でも、ゼロゼロ物件(敷金・礼金なし)として募集されることがある
こうした違いが、同じ物件の価格に影響を与えるのです。
広告の更新タイミングの違い
賃貸ポータルサイトはリアルタイムで情報が更新されているわけではなく、 不動産会社が手動で更新 しています。
例えば、A社が家賃を 値下げ した場合でも、B社の広告が 古いまま になっていれば、価格が異なって見えることになります。
また、ポータルサイトの情報は すでに成約済みなのに掲載が残っている ケースもあり、実際に問い合わせると「その価格の部屋は埋まってしまいました」と言われることもあります。
対策として、気になる物件があれば 不動産会社に直接問い合わせて最新情報を確認することが重要 です。
オーナー(貸主)の意向による価格変更
物件の家賃は、最終的にオーナー(貸主)が決定します。
例えば、なかなか借り手がつかない部屋は、オーナーが家賃を下げることがあります。しかし、 この変更がすべての不動産会社に一斉に反映されるわけではありません。
その結果、A社では 値下げ後の価格 で掲載され、B社では 以前の価格 のままという状況が発生することになります。
また、オーナーによっては「この仲介業者には特別に安く貸し出す」といったケースもあり、不動産会社ごとに異なる価格で掲載されることがあります。
仲介手数料の違い
仲介手数料とは、 契約の仲介をしてくれた不動産会社に支払う費用 で、多くの場合 家賃の1ヶ月分+消費税 が相場です。
しかし、不動産会社によっては 「仲介手数料半額」「仲介手数料無料」 といったキャンペーンを行うことがあり、実際の支払い総額に差が出ます。
例えば、
A社:家賃7万円+仲介手数料1ヶ月分(7万円)=合計14万円
B社:家賃7万2,000円+仲介手数料0.5ヶ月分(3万6,000円)=合計10万8,000円
このように 初期費用を抑えたいなら、仲介手数料を比較するのも重要 です。
フリーレントやキャンペーンの違い
不動産会社やオーナーによっては、 「フリーレント(一定期間家賃無料)」「初期費用割引」 などのキャンペーンを行うことがあります。
例えば、
A社:家賃7万円(通常通り)
B社:家賃7万2,000円だが「1ヶ月フリーレント」付き
この場合、B社のほうが 月々の家賃は高い ですが、 トータルで見るとお得になる可能性 があります。
特に 初期費用を抑えたい場合 は、フリーレントやキャンペーン情報を確認すると良いでしょう。
「おとり物件」の可能性

残念ながら、一部の不動産会社は 集客目的で「おとり物件」を掲載 することがあります。
おとり物件とは、 実際には存在しない、または成約済みなのに掲載を続けている物件 のことです。
こうした業者は、問い合わせを受けると
「その物件はもう埋まってしまいましたが、別の物件を紹介できます」
と、より条件の悪い物件を案内することが目的です。
対策としては、以下のポイントをチェックしましょう。
チェックポイント
極端に安い物件 は疑ってみる。
「まだ内見できますか?」と確認し、回答が曖昧なら注意
他のサイトと比較し、同じ物件の情報があるか調べる。
あわせて読みたい☞ポータルサイトに潜む“空室詐欺”にご用心
SUUMOサイトでもおとり物件に関して解説している記事がありました。
3.価格の違いを見極めるためのチェックポイント


賃貸ポータルサイトで同じ物件なのに価格が違う場合、どの情報を信じればよいのか迷うことがあります。そこで、価格の違いを見極めるためのチェックポイント を詳しく解説します。
掲載日を確認する(情報が古くないかチェック)
ポータルサイトに掲載されている物件情報は リアルタイム更新ではなく、不動産会社が手動で更新 しています。そのため、価格が変更されても、古い情報がそのまま残っているケースがあります。
チェック方法
「更新日」や「掲載日」を確認する
1ヶ月以上前の情報なら、すでに価格が変更されている可能性が高い
不動産会社の公式サイトもチェックする
ポータルサイトの情報と公式サイトの情報が異なることがある
問い合わせ時に「この情報は最新ですか?」と聞く
→ 古い情報のまま掲載されている場合があるので、必ず最新情報を確認しましょう!
同じ物件を複数のサイトで比較する(物件情報の信頼性をチェック)
ポータルサイトは複数ありますが、サイトごとに情報が異なる場合があります。 価格だけでなく、管理費、敷金・礼金、フリーレントなどの条件も比較すると違いが見えてきます。
チェック方法
「物件名」または「住所」で検索して他のサイトの情報を探す
複数のサイトで情報が一致しているかを比較する
特定のサイトだけ異常に安い場合は注意(おとり物件の可能性)
→ 複数のサイトを比較することで、正確な情報を見極めましょう!
仲介手数料や初期費用の内訳を確認する(実際の支払い総額を計算)
賃貸物件の「価格の違い」は、家賃そのものだけでなく、仲介手数料や初期費用の違い によっても生じます。
チェック方法
仲介手数料はいくらか?(家賃の1ヶ月分?0.5ヶ月分?無料?)
敷金・礼金がゼロの物件は、他の費用が高くないか?
鍵交換代やクリーニング費用など、追加費用が発生しないか?
例えば、
A社 → 家賃7万円、仲介手数料1ヶ月分(7万円)= 合計14万円
B社 → 家賃7万2,000円、仲介手数料0.5ヶ月分(3万6,000円)= 合計10万8,000円
このように、トータルのコストを考えるとB社のほうがお得になるケースもあります。
→ 家賃だけでなく、仲介手数料や初期費用を含めた総額を比較しましょう!
フリーレントやキャンペーンの有無を確認する(家賃の実質コストを計算)
フリーレント(一定期間家賃無料)や初期費用の割引キャンペーンがあると、一見すると高い家賃でも実際にはお得 になる場合があります。
チェック方法
フリーレント付き物件は、何ヶ月分無料なのか?
フリーレントの条件(1年以内に退去すると違約金が発生する場合が多い)
「初期費用5万円割引」「仲介手数料無料」などのキャンペーンがないか確認
例えば、
A社 → 家賃7万円(通常契約)
B社 → 家賃7万2,000円(1ヶ月フリーレント付き)
この場合、1年間住むなら実質の支払い総額はB社のほうが安くなる 可能性があります。
→ フリーレントやキャンペーンがある場合、トータルコストを計算しましょう!
実際に不動産会社に問い合わせる(最も確実な方法)
最終的には、不動産会社に直接問い合わせるのが一番確実 です。電話やメールで確認することで、掲載情報が最新かどうか、契約条件に違いがないかを正確に把握できます。
問い合わせ時のポイント
「この物件はまだ契約可能ですか?」と聞く(すぐ埋まったと言われたら怪しい)
「家賃や初期費用に変更はありませんか?」と確認する
「実際に内見できますか?」と聞く(おとり物件を見極める手段)
また、不動産会社によっては 他の物件を紹介される場合もある ので、その際は 本当に希望に合うか慎重に判断しましょう。
4.まとめ

同じ賃貸物件なのに価格が異なる理由は、不動産会社ごとの募集条件の違い、広告の更新タイミング、オーナーの価格変更、仲介手数料やキャンペーンの差 などが影響しています。
価格の違いを見極めるためには、掲載日を確認する、複数のサイトで比較する、仲介手数料や初期費用をチェックする、おとり物件に注意する、フリーレントやキャンペーンを考慮する ことが大切です。
また、最も確実な方法は不動産会社に直接問い合わせること です。最新の募集状況を確認し、トータルコストを計算した上で、最もお得な条件で契約するようにしましょう。

