目次
1. はじめに
近年、働き方の多様化により、自宅でネイルサロンを開業する方が増えています。家賃や通勤時間の負担を抑えながら、自分のペースで働けるのが大きな魅力です。
しかし、自宅を店舗として使うには、住居用物件の中でも「SOHO可」など特定の条件を満たす必要があります。物件選びを間違えると、近隣トラブルや契約違反になる可能性も。
そこで本記事では、自宅ネイルサロンに最適な物件の選び方、SOHO可物件の特徴、注意すべきポイントについて詳しく解説します。理想の働き方を実現するために、まずは正しい物件選びの知識を身につけましょう。
2. SOHO可物件とは?

「SOHO可物件」とは、住居として使いながら一部を仕事場(オフィス)として利用できる賃貸物件のことを指します。
SOHOとは「Small Office/Home Office(スモールオフィス・ホームオフィス)」の略で、主にフリーランスや個人事業主などが在宅で仕事をするスタイルに対応した物件です。
特徴
住居兼事業利用が可能
→ 完全な店舗や来客頻度の高い業種は不可の場合もある
業種の制限あり
→ ネイルサロンやエステなど軽微な来客対応がある業種は、条件付きで許可されるケースも
管理会社やオーナーの判断が重要
→ 「SOHO可」とあっても、業種によってはNGになることも
「事務所可」との違い
「事務所可」は住居利用ができないことが多く、法人登記やスタッフ常駐が前提
「SOHO可」は住居メイン+業務利用が可能なスタイル。あくまで「個人レベルの小規模事業」向き
ネイルサロンのように「人の出入り」が発生する業種は、SOHO可でも一律でOKというわけではありません。契約前に事業内容を明確に伝え、許可を得ることが必須です。
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3. ネイルサロンに適したSOHO可物件の特徴
自宅でネイルサロンを開くには、「SOHO可」であるだけでなく、実際の営業に適した条件がそろっていることが重要です。以下のポイントを押さえて物件を選ぶことで、快適に営業できる環境が整います。
来客動線がスムーズであること
サロンにはお客様が出入りするため、リビングなど家族の生活空間を通らずに施術スペースに案内できる構造が理想です。玄関近くに独立した部屋がある間取りや、ワンルームでも仕切りを設けられる広さがあると安心です。
防音性・換気性に優れている
ジェルネイルなどの施術では、ニオイや器具の音が発生する場合があります。防音性や換気設備が整った物件は、近隣トラブルの予防にもつながります。
近隣住民との距離感
集合住宅の場合、上下左右に住戸がある物件よりも角部屋や1階部分の方がトラブルリスクを減らせます。できれば管理人常駐や住民のマナーがよい建物を選ぶと安心です。
管理会社やオーナーの理解がある
「SOHO可」でも、ネイルサロンがNGなケースはあります。事前に業種内容をしっかり説明し、来客の有無・営業時間・音やニオイの有無などを伝えて了承を得ることが大切です。
お客様が来やすい立地
駅からのアクセスや周辺環境も、集客に大きく影響します。女性が安心して通えるエリアかどうか、目印となる建物が近くにあるかなどもチェックポイントです。
このような条件を満たすSOHO可物件を選ぶことで、サロンとしての機能性と生活の快適さを両立できます。
4. 物件探しのポイントと注意点

ネイルサロン向けのSOHO可物件を探すには、通常の住居探しとは異なる視点が必要です。以下のポイントを押さえることで、営業開始後のトラブルや後悔を避けられます。
不動産検索サイトで「SOHO可」「店舗相談可」で絞り込み
SUUMOやホームズなどの検索サイトでは、「SOHO可」「事務所使用可」「店舗利用相談可」などの条件でフィルターをかけましょう。これらのキーワードがない物件に無理やり交渉を持ちかけても、断られることが多いため注意が必要です。
内見時には「ネイルサロンとしての利用可否」を明確に伝える
「SOHO可」と表示されていても、ネイルサロン(来客がある業種)には不可のケースも。内見時に「ネイルサロンとして使用したい」旨をはっきり伝え、オーナーや管理会社の了承を得ることが最重要です。
管理規約や契約内容を細かく確認
分譲マンションを賃貸する場合などは、管理組合の規約で事業利用が禁止されている場合もあります。また、契約書に「住居専用」「来客不可」などの文言がないかもしっかりチェックしましょう。
用途地域や法的制限も要チェック
エリアによっては「住居専用地域」で営業が制限される場合があります。営業許可が不要なネイルサロンでも、用途地域や消防法などの観点から制約がかかることもあるため、不安な場合は自治体に相談するのが安心です。
来客用の設備や動線も確認
エレベーターの有無(特に高層階)
来客用駐輪場・駐車場の有無
玄関インターホンから施術スペースまでの案内動線
といった、お客様の来店時のストレスを軽減する工夫が可能かもチェックしましょう。
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5. ネイルサロン開業時の届出や準備
自宅でネイルサロンを始めるにあたり、法律上の届出や運営に向けた準備が必要です。個人事業とはいえ、ルールを守らないと後々トラブルにつながる可能性もあります。以下をしっかり確認しましょう。
保健所への届出は原則不要
ネイルサロンは「美容師法」の対象ではないため、基本的に保健所への開業届出は不要です。
ただし、使用する器具や衛生管理の観点で独自のルールを設けている自治体もあるため、事前に各地域の保健所に確認するのが安心です。
個人事業主として開業届を提出
サロン運営で収益を得る場合、税務署へ「開業届」の提出が必要です。開業届を出すことで、青色申告などの税務上の優遇を受けることも可能になります。開業日から1か月以内が目安です。
消耗品・設備の準備
ネイル施術に必要な以下のようなアイテムをそろえておきましょう。
ネイルテーブル、チェア、作業ライト
ジェル・ポリッシュ・ツール類
消毒液、タオル、ゴミ箱、収納棚
空気清浄機・換気扇などの衛生設備
清潔で安心感のある施術スペースを整える
お客様にリラックスしてもらうために、内装や照明、香りなどの空間づくりも大切です。清掃の徹底や、施術器具の衛生管理もプロとしての信頼を左右します。
価格表・メニューの作成と告知準備
サービス内容や料金表を明確にし、必要に応じてInstagramやLINE公式アカウント、Googleマップなどで情報発信を始めましょう。
特に自宅サロンは「安心感」と「清潔感」が重要なので、顔出しや内観写真などで信頼性を高めることが効果的です。
6. 自宅ネイルサロンのメリットとデメリット
自宅を活用してネイルサロンを開くことは、費用面やライフスタイルの柔軟性など多くのメリットがある一方で、注意点やデメリットも存在します。両面を理解して、理想の働き方を目指しましょう。
自宅サロンのメリット
家賃や通勤コストを抑えられる
店舗を別で借りる必要がないため、固定費を大幅に削減できます。また、通勤時間がゼロになることで時間的な余裕も生まれます。
自分のペースで働ける
営業時間や予約数を自由に決められるため、育児や家事と両立しながら働きたい方にも最適です。
居心地のよい空間で施術できる
自宅ならではの温かみやリラックス感があり、お客様にとっても落ち着ける場所になる可能性があります。
集客に集中しやすい
初期費用が少ない分、広告やSNS運用に予算や時間を回せるのも強みです。
自宅サロンのデメリット
プライベートと仕事の切り替えが難しい
生活スペースと仕事場が同じため、気持ちの切り替えや来客対応のタイミングに気を使うことがあります。
家族や住民への配慮が必要
家族の協力が必要ですし、騒音やにおいによる近隣トラブルのリスクもあります。事前の説明や対策が不可欠です。
集客に工夫が必要
駅から遠い・目立たない立地の場合、初期集客に苦戦する可能性があります。SNSや口コミでの信頼構築がカギとなります。
利用制限がある可能性
物件によっては事業利用不可、来客不可などの制限があり、契約内容や管理規約をしっかり確認しないとトラブルにつながります。
自宅サロンは、うまく運営すればコストパフォーマンスと自由度の高い理想的な働き方を実現できますが、その分だけ責任や準備も求められます。
7. まとめ
自宅でネイルサロンを開業するには、SOHO可物件をうまく活用することが重要です。ただし、すべてのSOHO可物件がネイルサロン利用に適しているとは限りません。
内見時に目的を明確に伝え、管理会社やオーナーの理解を得ることがポイントです。自分らしい働き方を実現するためにも、物件選びには慎重に取り組みましょう。
自宅サロンで夢の第一歩を踏み出したい方は、まずは理想の物件探しから始めてみてください。
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