賃貸で赤ちゃんが生まれたら退去しないといけない? 住み続けるためのポイント

1.はじめに

赤ちゃんが生まれると、生活は大きく変わります。特に賃貸物件で暮らしている場合、「赤ちゃんの泣き声で苦情が来るのでは?」「契約上、退去しないといけない?」といった不安を感じる方も多いでしょう。

実際のところ、赤ちゃんが生まれたことを理由に退去を求められることは基本的にありません。しかし、物件の契約内容や周囲の環境によっては注意が必要な場合もあります。

本記事では、賃貸で赤ちゃんを迎える際に気をつけるべきポイントや、近隣トラブルを防ぐ方法について詳しく解説します。安心して子育てができる住環境を整えるためのヒントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

2. 賃貸契約の確認が最優先

赤ちゃんが生まれても賃貸物件に住み続けられるかどうかは、契約内容によって決まります。まずは現在の契約書を確認し、問題がないかをチェックしましょう。以下のポイントを重点的に確認すると、トラブルを未然に防ぐことができます。

チェックすべき契約内容

入居人数の制限

契約書には「入居可能人数」の記載がある場合があります。

単身者向け物件の場合:「1名のみ入居可」とされていると、赤ちゃんの誕生で契約違反になる可能性があります。

1Kや1LDKの物件:人数制限が厳しくないこともありますが、事前に管理会社に確認すると安心です。

2人入居可の物件:夫婦2人で住んでいた場合、赤ちゃんが生まれても問題になることは少ないですが、念のため管理会社に相談しましょう。

「子ども不可」の物件ではないか

一部の物件では、騒音トラブルを避けるために**「小さな子どもの入居禁止」**と明記されていることがあります。

「子ども不可」や「ファミリー向けではない」と記載されている場合は、退去を求められる可能性も。

こうした物件では、赤ちゃんが生まれる前に管理会社や大家さんに相談し、住み続けられるか確認しておくのがベストです。

契約更新時の注意点

賃貸契約は、1年~2年ごとに更新するケースが一般的です。

もし契約更新のタイミングで「家族構成が変わったこと」を理由に更新を拒否される可能性があるため、事前に確認しましょう。

更新時に「ファミリー向けの別の物件を紹介される」こともあります。引っ越しを検討する良い機会になることも。

管理会社や大家さんへの確認が重要

契約書だけでは判断が難しい場合は、管理会社や大家さんに直接確認するのが確実です。

「赤ちゃんが生まれる予定ですが、住み続けても問題ありませんか?」と事前に伝えておくと安心。

もし「入居不可」と言われた場合は、代わりに住める物件を紹介してもらえることもあります。

3. 近隣トラブルを防ぐための対策

賃貸物件で赤ちゃんを育てる際、最も気になるのが「泣き声や生活音による近隣トラブル」です。赤ちゃんの泣き声は避けられないものですが、事前の対策周囲への配慮をすることでトラブルを防ぐことができます。ここでは、具体的な対策を紹介します。

防音対策をして騒音を軽減する

防音マットやカーペットを敷く

赤ちゃんが成長すると、ハイハイや歩く音、おもちゃを落とす音が増えます。

厚手のカーペットやジョイントマットを敷く(フローリングの音を軽減)

赤ちゃんが遊ぶスペースにはクッション性のあるマットを設置

特に集合住宅で階下への影響が気になる場合は、防音性能の高いマットを選ぶのが効果的です。

防音カーテンや吸音材を活用

泣き声の音漏れ対策として、窓や壁に工夫を加えるのも有効です。

防音カーテンを窓に設置(外への音漏れを防ぐ)

家具や本棚を壁に置く(壁の遮音性を高める)

防音シートを壁に貼る(賃貸でも使える剥がせるタイプがおすすめ)

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隣人への配慮とコミュニケーションを取る

事前に「赤ちゃんが生まれました」と伝える

近隣住民との関係性が良いと、多少の音に対しても寛容になってもらえることがあります。

伝えるタイミング

出産前後に「赤ちゃんが生まれました」と簡単に報告する

騒音が気になる時間帯(夜泣きなど)について「ご迷惑をおかけするかもしれません」と伝える

伝え方のポイント

直接会って挨拶するのが理想(できない場合はメモや手紙でもOK)

お菓子などのちょっとした手土産を添えると好印象

こうした気遣いがあるだけで、「お互いさま」という気持ちになり、トラブルを防ぎやすくなります。

騒音がひどくなる時間帯の工夫

夜泣き対策をする

赤ちゃんは夜中に泣くことが多いため、できる限り周囲に響かない工夫をしましょう。

対策方法

寝室を防音対策した部屋にする(壁側にベビーベッドを置かないなど)

寝かしつけの際に、できるだけ静かに対応する

昼間はできるだけ外出する

日中、赤ちゃんと一緒に外出する時間を増やすことで、部屋の中での騒音を減らすことができます。

おすすめの外出先

児童館や支援センター(地域の子育て施設)

公園や広場(外の空気を吸うことで赤ちゃんの気分転換にも◎)

もしクレームを受けたら?冷静に対応する

どんなに対策をしていても、騒音に敏感な人がいるとクレームを受けることもあります。その場合は、冷静に対応することが大切です。

クレームを受けた際の対応方法

まずは謝罪し、理解を求める

「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。できる限り対策をします。」と伝える。

どの時間帯・どの音が気になるのか確認する

「どの時間帯の音が特に気になりますか?」と聞くと、対策しやすくなる。

管理会社や大家さんに相談する

もし繰り返し苦情が入る場合は、管理会社に相談し、対策を考えてもらう。

感情的にならず、誠意を持って対応することで、大きなトラブルに発展するのを防ぐことができます。

4. 退去を求められるケースはあるのか?

基本的に、赤ちゃんが生まれたことを理由に退去を求められることはほとんどありません。 しかし、賃貸契約の内容や近隣とのトラブルの状況によっては、退去を勧められるケースが発生することもあります。ここでは、実際に退去を求められる可能性があるケースと、その対策について詳しく解説します。

契約違反になっている場合

賃貸物件にはさまざまな契約条件があります。赤ちゃんが生まれたことで契約違反となるケースでは、管理会社や大家さんから「退去を検討してほしい」と言われる可能性があります。

具体的なケース

「単身者限定」の物件に住んでいる

1Kやワンルームの物件では「単身者専用」とされている場合があります。

「1名のみ入居可」の契約で赤ちゃんを迎えると契約違反になる可能性がある。

「子ども不可」の物件に住んでいる

物件によっては「子どもの入居禁止」と明記されていることがあります。

これは、騒音トラブルを避けるためや、構造上の問題(防音性が低いなど)が理由です。

対策方法

まずは契約書を確認し、該当する条項がないかチェックする。

契約違反の可能性がある場合は、管理会社や大家さんに相談し、住み続けられるか確認する。

近隣トラブルが深刻な場合

赤ちゃんの泣き声や生活音が原因で、近隣から苦情が多数寄せられると、管理会社から退去を勧められることがあります。

具体的なケース

隣人や階下の住人から繰り返しクレームが入る

「夜泣きがうるさい」「足音が響く」などの苦情が多発する場合。

管理会社から騒音について複数回の注意を受ける

1度の注意では問題にならなくても、何度も注意されると「住環境の悪化」と判断されることがある。

対策方法

防音対策を徹底する(防音マット、カーテン、壁に吸音材を設置するなど)

隣人に事前に挨拶をして理解を得る(「赤ちゃんが生まれたので、多少音が出るかもしれません」と伝える)

クレームが入った場合は冷静に対応し、誠意を持って対策を伝える

どうしても騒音が避けられない場合は、管理会社に相談し、防音性の高い部屋への移動を検討する

大家さんの意向によるもの

賃貸物件のオーナー(大家さん)が、「赤ちゃんのいる家庭を歓迎しない」というケースもあります。これは契約書に明記されていない場合でも、退去を求められる可能性があります。

具体的なケース

大家さんが「静かに暮らせる人限定」と考えている

小規模なアパートや古い住宅では、「できるだけ静かに暮らせる人に住んでほしい」という大家さんの意向がある場合がある。

過去に子どもの騒音トラブルがあった物件

以前の住人が騒音問題を起こし、大家さんが「子どもNG」という考えになっている可能性がある。

対策方法

事前に大家さんに相談し、理解を求める。

もし退去を強く勧められた場合は、管理会社を介して話し合いの場を設けてもらう。

「他の住民にも配慮しながら生活する意思がある」ことを伝えると、認めてもらえるケースもある。

物件の建物構造上の問題

建物の構造が木造や軽量鉄骨の場合、防音性が低いため、騒音トラブルが起きやすく、管理会社が退去を勧めるケースがあります。

具体的なケース

壁が薄く、赤ちゃんの泣き声がそのまま隣に響く

床が薄く、足音やおもちゃを落とす音が階下に響く

対策方法

「防音マット」や「カーペット」を敷く(特に足音やおもちゃの音を軽減する)

家具やクッション材を活用して音を分散させる

防音性の高い物件(鉄筋コンクリート造など)に引っ越しを検討する

退去勧告を受けた場合の対処法

もし管理会社や大家さんから退去を勧められた場合、以下のように対応しましょう。

対応策

まずは話し合いをする

「どのような点が問題なのか?」を具体的に聞き、解決策を模索する。

例えば「防音対策を強化するので、しばらく様子を見てもらえますか?」と交渉するのも一つの方法。

契約内容を再確認する

「本当に契約違反なのか?」を確認し、契約書に明確な退去理由がない場合は、強制的に追い出されることはない。

管理会社を介して第三者的な判断を仰ぐ

大家さんとの直接交渉が難しい場合、管理会社を通じて交渉するとスムーズ。

どうしても住み続けるのが難しい場合は、次の住まいを探す

退去を避けるのが難しい場合は、子育てに適した環境の賃貸物件を探すのも選択肢の一つ。

防音性の高い鉄筋コンクリート造の物件や、ファミリー向けの物件に引っ越すことで、同じ問題を避けられる。

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5.まとめ

赤ちゃんが生まれても、基本的には賃貸を退去しなければならないことはありません。ただし、契約内容によっては「単身者限定」「子ども不可」などの条件がある場合があり、契約違反となる可能性があるため、事前に確認が必要です。

また、赤ちゃんの泣き声や生活音による近隣トラブルを防ぐために、防音対策や隣人への配慮を行うことが大切です。万が一、クレームが入った場合は、冷静に対応し、管理会社や大家さんと相談しながら解決策を探しましょう。

どうしても住み続けるのが難しい場合は、子育てしやすい環境の賃貸物件への引っ越しも選択肢の一つです。工夫をしながら、赤ちゃんと安心して暮らせる住環境を整えていきましょう。