1. はじめに

賃貸暮らしでよく見かける家電のひとつがウォーターサーバー。「すぐに冷たい水やお湯が使えて便利」と人気ですが、実際に使ってみると「本当に必要だった?」と感じる人も少なくありません。
特に一人暮らしや限られたスペースで生活していると、場所やコスト、ボトル交換の手間が気になることも。そこで注目したいのが、電気ポット+水道水+ちょっとした工夫という組み合わせ。
日本の水道水はもともと安全で、カルキ臭も沸騰させれば気にならなくなります。
今回は、ウォーターサーバーと電気ポットを比較しながら、「本当に賃貸暮らしに合っているのはどちらか?」を考えてみましょう。
2. 日本の水道水はそのまま飲めるクオリティ

世界的にもトップレベルの水質基準
日本の水道水は、世界でも数少ない“そのまま飲める”水道水です。
その理由は、以下のような厳格な基準が設けられているからです。
日本の水質基準
法律で定められた水質基準:全51項目
WHO(世界保健機関)の基準よりも厳しい
定期的な検査と浄水処理が義務付けられている
このように、法律と管理体制がしっかり整っているため、蛇口をひねれば安全な飲料水が手に入るのが日本の特徴です。
カルキ臭(塩素臭)は「沸騰」で簡単に消せる
一方で、水道水特有の「カルキ臭(残留塩素のにおい)」が気になるという声もあります。
しかし、これは水の安全性を保つための成分であり、危険なものではありません。
そして嬉しいことに、カルキ臭は電気ポットで一度沸騰させるだけでほぼ消えます。
カルキ臭対策はとても簡単
電気ポットやケトルで沸かす
沸騰後、ふたを開けたまま数分置くとさらに効果的
「においが気になる=ウォーターサーバーが必要」ではない
→ 沸騰というひと手間で、十分なクオリティの水に変わる
3. 電気ポットがあれば十分

「冷たい水が飲みたい」「お湯がすぐ使いたい」──これらの理由でウォーターサーバーを導入している人も多いですが、実は電気ポット1台あれば、それらのニーズは十分にまかなえます。
日本の水道水とポットの組み合わせは、手間が少なく・コストもかからず・置き場所にも困らない、まさに賃貸暮らしの味方。
お湯がすぐ使える
電気ポットのメリット
沸騰までの時間が短く、忙しい朝でも数分でお湯が使える
保温機能付きのモデルなら、いつでも熱湯をキープ
こんなシーンで活躍!
カップ麺や即席スープ
コーヒーや紅茶、白湯
ウォーターサーバーで感じがちな「いつも電源ONの待機電力」が気になる人にも、必要な時だけ使える電気ポットはおすすめです。
冷水の代わりに「お茶+冷蔵庫」で快適に水分補給
「冷たい水が飲みたいけど、ウォーターサーバーの冷水機能のためだけに導入するのはもったいない…」という人には、自宅でお茶を作って冷やすという方法がぴったりです。
冷蔵茶生活のススメ
電気ポットで沸騰 → 麦茶・緑茶・ほうじ茶のティーパックを使う
ポット・ピッチャーに入れて冷蔵庫で冷やす
1Lあたり数円という驚異のコスパ
お茶の種類で飽きずに楽しめる
麦茶:夏に最適。ノンカフェインで家族にも安心
ほうじ茶:香ばしく、温冷どちらも合う
玄米茶・ジャスミン茶・ハーブティーなどもおすすめ
ペットボトル飲料を買うより圧倒的に経済的で、ゴミも出ません。
置き場所を取らず、手入れも簡単
ウォーターサーバーは床置きで大きく、ワンルームなどではかなりの存在感があります。
それに比べて電気ポットは、キッチンの端・棚の上・カラーボックスの上など、どこでもOK。
また、ボトル交換や清掃の手間も不要。
定期的にクエン酸で湯アカを取るくらいで、手入れも数分で完了します。
4. ウォーターサーバーのデメリット

「いつでも冷水・お湯が使えて便利」というイメージで人気のウォーターサーバー。
たしかに使い勝手は良いのですが、賃貸暮らしにおいては注意したい“落とし穴”も多く存在します。
コスト、手間、スペース…実際に使ってみて気づくデメリットを詳しく見ていきましょう。

月額コストが意外と高い
ウォーターサーバーにかかる費用の一例
- 本体レンタル料:月500~1,000円
- 水のボトル代:1本(12L)あたり1,000~2,000円
- 月2本ノルマなら約2,000~4,000円
- 電気代:約400〜800円(保温・冷却の待機電力)
合計:月3,000〜5,000円程度
特に一人暮らしの場合、「飲料水に月数千円」はややオーバースペック。
水を使い切れずに余ってしまうケースもよくあります。
設置スペースが必要で、圧迫感がある
ウォーターサーバーの本体サイズは、床置きタイプで高さ90〜130cm、奥行き30〜40cm程度と結構大きめ。
賃貸のワンルームや1Kでは、キッチン・リビング・玄関いずれかの貴重なスペースを奪う形になります。
また、水のボトル(12L)はかなりの重量があり、未使用ボトルのストック置き場も必要。
ボトル交換・注文の手間が地味に面倒
よくある手間と不満
定期配送だと、「余ってるのに届く」ストレス
手動注文でも、「忘れて水が切れた」事態が発生しがち
ボトルの交換は重く、特に女性や高齢者にとっては負担大
さらに、使用済みの空ボトルが邪魔になる・回収まで置いておく場所がない、という声もよく聞かれます。
メンテナンス・衛生管理が必要
ウォーターサーバーは、常に水を保温・冷却している状態なので、内部に雑菌やカビが繁殖するリスクもあります。
- 本体の拭き掃除・注ぎ口の洗浄は定期的に必要
- 一部メーカーは「定期メンテナンス(有料)」が必要
- 内部洗浄機能があっても、完全に放置はできない
特に、赤ちゃんや高齢者のいる家庭では気を遣うポイントになります。
「契約縛り」や「解約金」が発生することも
一部のウォーターサーバーは、2〜3年の契約縛りが設定されており、
途中解約すると「解約金(5,000〜10,000円程度)」がかかる場合があります。
また、引っ越し時の搬出・移動が面倒になりがちで、賃貸住まいの“身軽さ”を損なう要因にも。

まとめ:ウォーターサーバーは「人を選ぶ家電」
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| コスト面 | 月3,000〜5,000円の固定費+電気代 |
| スペース | ワンルームではかなりの圧迫感 |
| 手間 | ボトル交換・注文・受取が発生 |
| メンテナンス | 掃除・衛生管理が必要 |
| 契約縛り | 解約金が発生するケースも |
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5. 電気ポットのコスパが最強な理由
| 項目 | ウォーターサーバー | 電気ポット |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円(レンタル) | 3,000〜5,000円程度 |
| 月額費用 | 約3,000〜5,000円 | 電気代のみ(数百円) |
| 水のコスト | ボトル1本〜1,000円前後 | 水道代(ほぼ無料) |
| メンテナンス | 定期交換や洗浄あり | 内部の軽い洗浄程度 |
| 設置スペース | 大きめ/床置き必須 | 小型でキッチンにも置ける |
結論:一人暮らし・節約志向なら、電気ポットが圧勝
6. まとめ
ウォーターサーバーは便利な家電ですが、賃貸暮らしでは「コスト・スペース・手間」が意外とネックになります。
一方、日本の水道水はそのままでも飲めるほど安全で、カルキ臭も電気ポットで沸騰させればほとんど気になりません。さらに麦茶やほうじ茶を冷蔵庫で作っておけば、冷たい飲み物もコスパよく楽しめます。
電気ポットは初期費用のみで、必要な時だけ使えて省スペース。冷水もお湯もお茶もまかなえる万能選手です。
まずは電気ポットから始めてみて、それでも足りなければウォーターサーバーを検討する。そんな“逆の順番”が、賃貸暮らしでは正解かもしれません。
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