1. はじめに

最近の賃貸物件では、浴室乾燥機が標準装備されていることも多く、洗濯物の乾燥やカビ対策に活用している方も多いでしょう。
しかし、「浴室乾燥機を付けっぱなしにしても大丈夫なのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。安全性や電気代、賃貸ならではの注意点など、気になるポイントは意外と多いものです。
この記事では、浴室乾燥機を長時間使う際に知っておきたい情報をわかりやすく解説します。

2. 浴室乾燥機を付けっぱなしにしても大丈夫?

結論から言えば、多くの家庭用浴室乾燥機は一定時間の連続使用であれば基本的に問題なく設計されています。数時間〜半日程度の運転であれば、異常や故障につながるケースは稀です。
長時間使用を想定した設計
メーカーの多くは、浴室乾燥機が「夜間の洗濯乾燥」や「長時間の除湿・防カビ運転」に使用されることを想定しています。そのため、4~8時間程度の連続運転に耐える設計になっており、基本的には安心して使える機器です。
ただし「24時間付けっぱなし」は注意が必要
一方で、24時間以上連続して運転し続けることは推奨されていない機種もあります。理由は以下の通りです。
モーターやヒーター部分の過熱リスク
フィルターの目詰まりによる空気の流れの悪化
古い機種では劣化部品が熱を持ちやすい傾向
このようなリスクを避けるためにも、連続運転は長くても8〜10時間程度を目安にするのが無難です。
タイマー機能の活用がおすすめ
付けっぱなしによる過熱や無駄な電力消費を防ぐためには、浴室乾燥機の「自動停止」や「タイマー機能」を活用しましょう。
例えば、夜に洗濯物を干して4〜6時間のタイマーを設定しておけば、効率よく乾かしつつ電気代の節約にもなります。
3. 電気代はどれくらいかかる?

浴室乾燥機は非常に便利な設備ですが、気になるのが電気代です。洗濯物の乾燥や浴室の除湿に役立つ一方で、消費電力が高めなため、長時間使用すると電気代がかさんでしまうことがあります。
浴室乾燥機の消費電力はどのくらい?
一般的な家庭用浴室乾燥機の消費電力は約1,200〜1,500W(ワット)程度。これはエアコンの暖房運転や電子レンジと同等レベルの高出力です。乾燥モードや換気モードによっても異なりますが、特に「乾燥(温風)」を使用するときは消費電力が高くなります。
電気代の目安
電気代は、使用時間と契約している電力会社の料金単価によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
| 使用時間 | 消費電力(1,300W換算) | 電気代(1kWh=31円として計算) |
|---|---|---|
| 1時間 | 約1.3kWh | 約40円 |
| 4時間 | 約5.2kWh | 約160円 |
| 8時間 | 約10.4kWh | 約320円 |
つまり、毎日8時間付けっぱなしにした場合、月あたり約9,600円(320円 × 30日)にもなる可能性があります。
節電のコツ
電気代を抑えるには以下の工夫がおすすめです。
乾燥時間は最小限に:室内である程度乾かしてから仕上げに使う
タイマー機能を活用:無駄な稼働を防止
換気モードとの使い分け:乾燥が不要なときは消費電力の少ない「換気」や「涼風」を使う
フィルター掃除を定期的に:目詰まりで効率が落ちると、より多くの電力が必要になる
実際の使用例(例:夜間乾燥)
例えば、洗濯物を夜10時に干して、朝6時まで乾燥モードで運転した場合、約8時間で電気代はおよそ300円前後。これを週3回行えば、月間約3,600円程度のコストになります。便利さとのバランスを考えて、頻度や使い方を調整するのがポイントです。
浴室乾燥機の電気代は決して安くはありませんが、うまく使えば時短・防カビ・部屋干し対策として非常に効果的です。使い方を見直すことで、コストと快適さを両立させることができます。
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4. 賃貸で使う場合の注意点


浴室乾燥機は、賃貸住宅にも広く普及している便利な設備ですが、持ち家と違い、使い方によっては退去時にトラブルになる可能性もあります。ここでは、賃貸物件ならではの注意点を解説します。
原状回復の対象になる可能性がある
賃貸物件では、入居時の状態に戻す「原状回復義務」があるため、使い方によってはトラブルの原因になります。
たとえば、浴室乾燥機を長時間使用し続けたことで以下のような状態になると、退去時に修繕費を請求される可能性があります。
天井や壁のクロスに変色やシミ
浴室内にカビの発生
高温乾燥による樹脂部品の劣化
こうしたトラブルを避けるためには、浴室全体の通気性を保ち、適切な運転時間にとどめることが大切です。
定期的なフィルター掃除が必須
浴室乾燥機の多くにはフィルターが内蔵されており、ホコリが溜まると効率が落ちて電気代が増加するだけでなく、異音・故障・焦げ臭さの原因にもなります。
特に賃貸では、退去時に「適切にメンテナンスをしていなかったことによる不具合」があると、修理費の一部負担を求められることもあります。
1〜2ヶ月に1回程度を目安に、フィルターや吸気口の掃除を行いましょう。掃除方法は取扱説明書または管理会社の案内に従ってください。
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管理会社・大家への確認が安心
長時間使用や高頻度の利用を考えている場合は、あらかじめ管理会社や大家に相談しておくと安心です。
浴室乾燥機に不具合があった場合の修理費負担は誰か
フィルター掃除などのメンテナンスの範囲
故障時の連絡先や対応方法
これらを事前に確認しておけば、万一のトラブルもスムーズに対処できます。
換気とのバランスも大切
賃貸住宅の浴室は窓がないことが多く、湿気がこもりやすい環境です。
浴室乾燥機を使う場合も、「乾燥モードだけ」に頼らず、定期的にドアを開けて空気を入れ替える、換気扇を併用するなど、換気とのバランスを意識することで、カビの発生を防ぎ、浴室も長持ちします。
5. 安全面は大丈夫?火事のリスクは?

浴室乾燥機を長時間使うことに対して、「火事の原因にならない?」「安全性は本当に大丈夫?」と不安に思う方もいるかもしれません。特に夜間に付けっぱなしにして寝る場合は、気になるところです。
結論から言うと、浴室乾燥機の火災リスクは非常に低く、基本的には安全に使える家電製品です。ただし、いくつかの注意点を守らないと、異常加熱やトラブルに発展する恐れもゼロではありません。
火災のリスクは低いが「ゼロ」ではない
浴室乾燥機は、メーカーが安全設計・耐久試験を経て販売している製品のため、適切な使い方をしていれば発火するリスクは極めて低いです。
しかし、以下のようなケースではトラブルや発煙、異臭などの危険が発生する可能性があります。
- フィルターがホコリで詰まっている状態での長時間運転
- モーターやヒーター部分に経年劣化がある古い機種
- 排気口を塞いで使用し、熱がこもる
- 電源コードや内部配線のショートや断線
特に、10年以上使用している古い浴室乾燥機では、経年による劣化が進み、安全性が低下している場合もあるため注意が必要です。
異常を感じたらすぐに停止・点検を
次のような兆候がある場合は、使用を直ちに中止し、管理会社や専門業者に連絡しましょう。
- 焦げ臭いニオイがする
- 運転中に異音がする(「ゴー」「キュルキュル」など)
- 本体が異常に熱くなる
- ブレーカーが落ちる、電源が頻繁に切れる
このような症状を無視して使い続けると、内部でショートが起こる可能性があり、火災につながるリスクがあります。
安全に使うためのチェックリスト
安全に浴室乾燥機を使うために、以下のポイントを定期的に確認しておきましょう。
安全チェックリスト
フィルターは月1回を目安に掃除する
換気口や吸排気口をふさがないようにする
使用時間はタイマーで制限し、連続運転を避ける
濡れた手で操作パネルや電源に触れない
古い機種は異常がなくても定期的に点検
管理会社や大家への報告も大切
賃貸物件に設置された浴室乾燥機で異常を感じた場合、自分で修理を試みずに、まずは管理会社や大家さんに相談することが大切です。
勝手に分解したり掃除したりすると、退去時の修繕費トラブルになる恐れもあります。
6. まとめ

浴室乾燥機は、洗濯物の乾燥やカビ対策に便利な設備ですが、使い方を誤ると電気代の増加や安全面のリスクもあります。長時間の使用は基本的に問題ありませんが、8〜10時間以内にとどめ、フィルター掃除や換気との併用を心がけましょう。
特に賃貸では原状回復や管理会社との取り決めにも注意が必要です。安全に、そして効率よく使うことで、快適な暮らしを実現できます。

