23区で治安が良い区・悪い区とは?防犯発生件数から解説

1. はじめに

東京都23区は、それぞれに異なる特徴を持ち、住みやすさの基準も人によって異なります。その中でも「治安」は、多くの人が住む場所を選ぶ際に重視するポイントの一つです。

治安の良し悪しは、犯罪発生件数や犯罪率、地域の防犯対策などによって判断されます。特に、窃盗や暴行、詐欺といった犯罪が多い地域は注意が必要です。一方で、犯罪発生率が低く、地域住民の防犯意識が高いエリアは、安心して暮らしやすい環境といえます。

本記事では、警視庁のデータを基に、東京都23区の治安が良い区・悪い区をランキング形式で紹介し、それぞれの特徴を解説します。また、安全に暮らすための防犯対策についても触れていきます。引っ越しや生活エリア選びの参考にしてください。

2. 治安の良い区ランキング

東京都23区の治安の良し悪しは、警視庁が公表している犯罪発生件数や犯罪率(人口あたりの犯罪発生数)を基に判断できます。一般的に、住宅街が多く、繁華街が少ないエリアは犯罪が少なく、治安が良い傾向があります。

ここでは、犯罪発生件数が少なく、安全に暮らせると評価されている区をランキング形式で紹介します。

第1位:文京区

治安の良さの理由

犯罪発生件数が23区内で最も少ない
大学や教育機関が多く、落ち着いた雰囲気
繁華街がほとんどなく、住宅街が中心

どんなエリア?

文京区は東京大学やお茶の水女子大学など、多くの教育機関が集まる文教地区です。住民の年齢層も比較的高く、家族世帯が多いことから、治安の良い環境が保たれています。また、繁華街がないため、深夜に騒がしくなることがほとんどありません。

注意点

家賃相場が高め(特に本郷、白山エリア)
娯楽施設が少なく、若者にはやや退屈

第2位:杉並区

治安の良さの理由

住宅街が広がり、ファミリー層が多い
商店街が活気づいているが、繁華街は少ない
防犯活動が活発で、住民の防犯意識が高い

どんなエリア?

杉並区は、阿佐ヶ谷や荻窪、久我山などの落ち着いた住宅街が多く、子育て世帯に人気があります。また、商店街が充実しているため生活しやすく、夜遅くまで営業している飲食店が少ないことも治安の良さに貢献しています。

注意点

一部の駅前エリア(高円寺など)は飲食店が多く、夜間はにぎやか
23区の中では比較的地震に弱い地域もある

第3位:世田谷区

治安の良さの理由

住宅街が広がり、戸建てが多い
公園や緑が多く、落ち着いた雰囲気
地元住民のコミュニティが強く、防犯意識が高い

どんなエリア?

世田谷区は23区内で最も面積が広く、閑静な住宅街が多いエリアです。成城や二子玉川、用賀などは高級住宅街として知られ、住民の防犯意識も高いため、治安が良いと評価されています。緑豊かな公園が多く、子どもが安心して遊べる環境が整っています。

注意点

区の面積が広いため、駅から遠い住宅地も多い
一部の地域(下北沢や三軒茶屋など)は夜になるとにぎやか

第4位:目黒区

治安の良さの理由

高級住宅街が多く、住民の層が比較的安定している
警察のパトロールが多く、犯罪率が低い
おしゃれなカフェや商業施設がありながら、治安が守られている

どんなエリア?

目黒区は、自由が丘や中目黒といった人気の住宅地があり、洗練された雰囲気の街並みが広がっています。比較的裕福な住民が多いため、地域の防犯意識も高く、警察の巡回も強化されているため、犯罪件数が少ない傾向があります。

注意点

人気エリアのため、家賃が高め
中目黒周辺は飲食店が多く、週末は人が多くなる

第5位:千代田区

治安の良さの理由

オフィス街が多く、住宅エリアは閑静
警視庁や国会があり、警備が厳重
繁華街が少なく、犯罪発生率が低い

どんなエリア?

千代田区は、東京駅や大手町、永田町などのオフィス街が中心であり、夜間に人通りが少ないため犯罪が起こりにくい環境です。また、皇居周辺は常に警察官が巡回しており、安心感があります。一部、番町エリア(四番町・五番町など)は高級住宅街としても知られています。

注意点

住宅エリアが少なく、賃貸物件が限られる
夜間は静かだが、飲食店が少ないため生活の利便性はやや低い

3. 治安の悪い区ランキング

東京都23区の中には、犯罪発生件数が多く、治安の悪さが指摘される区も存在します。特に、繁華街があるエリア、交通の要所となるターミナル駅周辺、人の出入りが多い場所では、窃盗や暴力事件、詐欺などの犯罪が発生しやすい傾向にあります。

ここでは、警視庁のデータをもとに、犯罪発生件数が多い区をランキング形式で紹介し、それぞれの特徴と注意点を詳しく解説します。

第1位:新宿区

治安が悪い理由

歌舞伎町を中心に犯罪件数が突出して多い
観光客や外国人が多く、犯罪のターゲットになりやすい
夜間の客引きや違法営業の店が多い

どんなエリア?

新宿区は、日本最大級の繁華街「歌舞伎町」を抱えるエリアで、特に夜間の治安の悪さが指摘されています。スリ、ぼったくり、薬物関連の犯罪が多発し、警察の取り締まりも頻繁に行われています。新宿駅周辺や西新宿エリアは比較的安全ですが、夜の歌舞伎町では十分な注意が必要です。

注意点

歌舞伎町周辺では、ぼったくりバーや違法営業の店に注意
夜間は酔っぱらいやトラブルが多発
駅周辺でのスリや置き引きが多い

第2位:台東区

治安が悪い理由

上野や浅草周辺に観光客が多く、犯罪が発生しやすい
浮浪者やホームレスが多く、環境が荒れやすい
パチンコ店やゲームセンターなどが多い

どんなエリア?

台東区は、上野や浅草などの観光スポットがある一方で、治安面では不安のあるエリアです。特に、上野駅周辺には浮浪者が多く、夜間の一人歩きは避けた方が良いでしょう。また、カフェや公園での置き引きや、観光客を狙ったスリが多発しています。

注意点

上野駅周辺の公園や繁華街ではスリや置き引きに注意
夜遅くの飲み歩きは避ける
外国人観光客を狙った詐欺被害が報告されている

第3位:足立区

治安が悪い理由

過去に犯罪発生率が高かった歴史がある
住宅街が多いものの、一部のエリアでは暴力事件が発生
地域差が大きく、特定の場所では注意が必要

どんなエリア?

足立区は、かつて「治安が悪い区」としてのイメージがありました。現在は改善されていますが、北千住や綾瀬エリアでは暴力事件や窃盗事件が依然として報告されています。駅周辺では繁華街が広がり、夜間は酔っ払いによるトラブルが発生することもあります。

注意点

綾瀬駅周辺や北千住駅前は、夜遅くの一人歩きは避ける
昔ながらの団地エリアは空き巣被害が多い
不良グループによるトラブルが発生することも

第4位:豊島区

治安が悪い理由

池袋駅周辺に風俗店や違法営業の店舗が多い
外国人居住者が増え、犯罪の温床になりやすい
深夜の酔っぱらいや客引きが問題になっている

どんなエリア?

豊島区は、池袋を中心に発展したエリアであり、昼間はビジネスやショッピングでにぎわう一方、夜間の治安の悪化が問題視されています。池袋駅周辺には風俗店や違法なバーが多く、トラブルが発生しやすい環境です。また、外国人が経営する店舗も多く、詐欺や違法営業の店に巻き込まれるケースもあります。

注意点

池袋駅周辺の繁華街は夜間の一人歩きを避ける
キャッチや客引きに引っかからないようにする
雑司が谷や目白方面は比較的安全

第5位:墨田区

治安が悪い理由

錦糸町周辺が犯罪の発生率が高い
飲み屋街が多く、酔っぱらいやトラブルが頻発
スリやひったくりが多発している

どんなエリア?

墨田区は、スカイツリーや両国国技館などの観光地がある一方で、錦糸町周辺は治安の悪さが指摘されています。錦糸町は歓楽街が広がっており、夜間の客引きや違法営業の店舗も多いため、トラブルに巻き込まれるリスクがあります。

注意点

錦糸町駅周辺の飲み屋街はトラブルが発生しやすい
ひったくりやスリが多発しているため、バッグの管理に注意
両国エリアや押上エリアは比較的治安が良い

4. 犯罪発生件数から見る傾向と注意点

東京都23区では、エリアごとに犯罪発生の傾向が異なり、特定の区や地域で犯罪が集中するケースが多いです。本章では、最新の警視庁のデータを基に、犯罪発生件数の傾向や、どのような犯罪が多いのかを詳しく解説します。

23区全体の犯罪発生件数の傾向

東京都の犯罪発生件数は、年々減少傾向にあります。しかし、繁華街が多いエリアでは犯罪が集中しやすく、特に「窃盗」「暴行・傷害」「特殊詐欺」が多発しています。

犯罪が発生しやすいエリアの特徴

繁華街がある場所(新宿・池袋・上野・錦糸町など)
ターミナル駅周辺(新宿駅・池袋駅・上野駅など)
観光客が多い場所(浅草・新宿・渋谷など)
高層マンションが増えている新興住宅地(防犯意識が低い住民が増えやすい)

逆に、文京区や杉並区など住宅地が中心の区では犯罪が少ない傾向があります。

犯罪の種類別に見る危険度

犯罪は大きく分けて、「財産犯」「暴力犯」「知能犯」などに分類できます。特に東京都23区では以下の犯罪が目立ちます。

窃盗犯罪(スリ・置き引き・自転車盗)

発生件数が最も多い犯罪
駅や繁華街で多発しやすい
被害に遭いやすい場所:新宿・池袋・渋谷・上野・浅草・錦糸町

対策
人混みではバッグを前に抱える
貴重品をズボンの後ろポケットに入れない
飲食店やカフェで席を離れる際は荷物に注意

暴力犯罪(傷害・暴行・恐喝)

深夜の繁華街で発生しやすい
酔っぱらいやトラブルによる事件が多い
被害に遭いやすい場所:歌舞伎町・池袋西口・六本木・錦糸町

対策
深夜の繁華街での飲酒を控える
客引きには絶対についていかない
トラブルを見かけても不用意に関わらない

特殊詐欺(オレオレ詐欺・投資詐欺)

高齢者を中心に被害が多発
全国的に増加傾向
詐欺グループの拠点がある可能性があるエリア:新宿・池袋・上野

対策
知らない番号からの電話は出ない
「ATMでお金を振り込め」は詐欺と疑う
親族や警察を名乗る電話にも慎重に対応

性犯罪(痴漢・盗撮)

電車内や駅周辺で発生しやすい
女性が多い住宅街でも注意が必要
発生しやすい場所:新宿・渋谷・池袋・豊島区・世田谷区

対策
夜道はなるべく人通りの多い道を選ぶ
後ろからつけられていないか時々確認する
防犯ブザーを持ち歩く

住居侵入・空き巣

高層マンションの低層階や戸建て住宅が狙われやすい
オートロックだけでは防げないケースも
発生しやすいエリア:足立区・葛飾区・江戸川区・世田谷区

対策
鍵を2重にする(ディンプルキーを使用)
留守番電話を設定し、不在を悟られないようにする
防犯カメラやセンサーライトを設置する

エリアごとの特徴と注意点

犯罪発生件数を区ごとに見ると、治安が悪いと言われる区には以下のような特徴があります。

新宿区(特に歌舞伎町)

犯罪発生件数が23区で最も多い
窃盗・暴力犯罪・薬物犯罪が多発
深夜に一人で歩かないことが重要

台東区(上野・浅草)

観光地のためスリや置き引きが多い
夜になると浮浪者が増えるエリアもある
公園や路上でのトラブルに注意

豊島区(池袋)

駅周辺に風俗店が多く、治安が悪化しやすい
違法な客引きや詐欺が多い
池袋西口は特に注意が必要

墨田区(錦糸町)

飲み屋街が広がり、深夜のトラブルが多い
ひったくりやスリ被害が発生しやすい
夜間の一人歩きは特に注意

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5. 防犯対策と安全に暮らすためのポイント

東京都23区で安心して暮らすためには、地域の特性を理解し、適切な防犯対策を講じることが重要です。特に、犯罪発生率が高いエリアや夜間の繁華街付近では、少しの注意が被害を未然に防ぐ鍵となります。

本章では、住環境・外出時・ネット詐欺対策など、具体的な防犯対策を詳しく解説します。

住まいの防犯対策(家を守る)

賃貸・住宅選びのポイント

住む場所を選ぶ際、防犯性の高い物件かどうかをしっかりチェックすることが大切です。

チェックすべきポイント
オートロック・防犯カメラの有無(エントランスや駐車場に設置されているか)
周辺の街灯の明るさ・人通りの多さ(夜道が暗すぎる場所は避ける)
3階以下の部屋は要注意(特に1階・2階は侵入リスクが高い)
最寄り駅からの距離(駅から近い方が安全)

おすすめの安全なエリア
文京区・杉並区・世田谷区・目黒区・品川区などの住宅街は、比較的治安が良いとされています。

防犯設備の強化

戸建て・マンション問わず、空き巣や侵入窃盗の対策を行うことが重要です。

効果的な防犯アイテム
二重ロック(ディンプルキー):鍵を2つにすることで侵入を困難にする
窓に補助錠・防犯フィルムを設置:ガラス破り対策
センサーライト・防犯カメラの設置:侵入者を威嚇
在宅時も施錠を徹底:特にマンションの低層階は油断禁物

ポイント
「オートロックがあるから安心」と油断せず、玄関や窓の施錠を習慣づけることが大切です。

外出時の防犯対策(身を守る)

ひったくり・スリ対策

被害が多い場所
人混みの多い駅・繁華街(新宿・池袋・渋谷・上野)
住宅街の細い路地や暗い道

対策
バッグは体の前で持つ(リュックは後ろにしない)
斜めがけのバッグを使用(ひったくり防止)
スマホを見ながら歩かない(スリの標的になりやすい)

夜間の一人歩き対策

危険なエリアの特徴
人通りが少なく、街灯が少ない道
酔っ払いが多い繁華街周辺

対策
夜道はなるべく大通りを歩く(裏道や公園を避ける)
防犯ブザーを携帯(いざという時にすぐ鳴らせる)
タクシーやバスを利用する(無理に歩かない)

ポイント
女性だけでなく男性も深夜の一人歩きには注意が必要です。特に終電後の時間帯は犯罪が発生しやすいので、移動手段を確保しておくことが重要です。

電車・タクシー利用時の注意点

電車内での注意
混雑時はスリに注意(ポケットやバッグの開閉に警戒)
女性専用車両を活用(痴漢対策)

タクシー利用時の注意
正規のタクシーを利用する(白タクや怪しい車に乗らない)
降車後は周囲を確認(つけられていないか確認)

ポイント
深夜に帰宅する際は、なるべくタクシーを利用し、自宅近くまで送り届けてもらうのが安全です。

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6. まとめ

東京都23区では、エリアによって治安の良し悪しが大きく異なります。特に、新宿・台東・豊島・墨田区などの繁華街周辺では、窃盗や暴力犯罪の発生率が高く、注意が必要です。一方で、文京区・杉並区・世田谷区などの住宅街は比較的安全とされています。

安全に暮らすためには、住環境の防犯対策を強化し、夜間の行動や外出時の注意を徹底することが重要です。さらに、スマホ詐欺やオレオレ詐欺などのネット犯罪への警戒も忘れてはいけません。

日常生活の中で、防犯意識を持ち、少しの工夫をすることで犯罪被害を防ぐことが可能です。東京都23区で安心して暮らすために、防犯対策を習慣化し、リスクを最小限に抑えましょう。