目次
1. はじめに
店舗ビジネスを成功させるためには、「どこで出店するか」が非常に重要です。特に飲食店や美容サロン、小売業などでは、立地や店舗タイプによって集客力が大きく変わります。
路面店、空中店舗、ロードサイド店舗、ビルインといった代表的な店舗形態には、それぞれにメリット・デメリットがあり、向いている業種や戦略も異なります。
この記事では、これら4つの店舗タイプについて特徴や集客力を比較し、どんな業種・目的にどの形態が適しているのかを詳しく解説します。開業や移転を検討中の方にとって、店舗選びの参考となる情報をお届けします。
2. 路面店(1階店舗)の特徴と集客力


特徴
路面店とは、建物の1階に位置し、通りに直接面している店舗のことです。最も視認性が高く、通行人の目に入りやすいため、看板や外観を活かして自然な集客が期待できます。
駅前・商店街・繁華街などに多く、いわゆる「一等地」にあたることが多いため、ブランド力やイメージ戦略にも直結します。
集客力
路面店の最大の強みは、飛び込み客を取り込める集客力の高さです。通行人が偶然見つけて入店するケースも多く、広告費をかけずに人の流れを活かせます。
また、外観や内装が見えやすいため「入りやすさ」を演出できるのもポイントです。
メリット
高い視認性で自然な集客が可能
外観・看板などでブランディングがしやすい
通行人のニーズに応じた柔軟な営業ができる
デメリット
賃料が高額になりやすい(特に都市部)
他店との競合が多く、差別化が必要
間口の広さなど物件条件が限定されやすい
向いている業種
飲食店(カフェ、テイクアウト含む)
美容室、ネイルサロン
雑貨・アパレルなどの小売業
携帯ショップやクリニックなど生活密着型のサービス業
3. 空中店舗(2階以上)の特徴と集客力

特徴
空中店舗とは、建物の2階以上にあるテナント店舗のことを指します。路面に面していないため、通行人からは見えにくい位置にありますが、その分賃料が抑えられる傾向があります。
ビルや複合施設の中にあることが多く、業種や営業スタイルによってはメリットが大きいタイプです。
集客力
空中店舗は、目的を持って来店する「予約型」や「リピーター型」の業種に適しています。通行人の偶然の入店は期待しづらいため、SNSやWEB広告、口コミなどによる集客がカギになります。
看板や誘導案内の設置場所によっても集客力が大きく左右されます。
メリット
賃料が比較的安く、初期コストを抑えられる
静かで落ち着いた環境がつくりやすい
他テナントとの競合が少ない場合もある
プライバシーを重視する顧客に好まれやすい
デメリット
視認性が低く、認知されにくい
看板の設置場所に制限がある場合が多い
飛び込み客の集客が困難
エレベーターがない物件では来店のハードルが上がる
向いている業種
ネイルサロン、まつエク、エステなどの美容系
整体・マッサージ・鍼灸などの施術業
学習塾、各種スクール
会員制・完全予約制の店舗(パーソナルジムなど)
ロードサイド店舗の特徴と集客力

特徴
ロードサイド店舗とは、大通りや幹線道路沿いに位置する店舗のことです。自動車利用者をターゲットに設計されており、広い駐車場を備えていることが多く、敷地面積も比較的大きめです。
郊外や地方都市でよく見られ、ファミリー層や移動型生活者向けのビジネスに適しています。
集客力
ロードサイド店舗の集客は、「車から見えるかどうか」が鍵です。ドライバーの目に留まる大型看板や、アクセスの良さが集客に直結します。視認性と駐車場の有無が決め手となり、「目的来店」型と「ついで来店」型の両方を狙うことが可能です。
ただし、歩行者の自然な流入は見込みづらく、通行量が多い道路沿いほど効果が高くなります。
メリット
広い駐車場で車利用の顧客を集めやすい
看板効果が高く、遠方からの視認性が抜群
大型店舗や複数業態の併設がしやすい
家賃あたりの坪単価が比較的割安なケースも
デメリット
車を使わない層にはアクセスが悪い
広告・看板に頼る集客になるため、初期投資がかかる
近隣に競合店ができやすく、価格競争になりやすい
都市部では希少で、郊外型が中心
向いている業種
ファストフード・レストランチェーン
ドラッグストア・ホームセンター
ガソリンスタンド、カー用品店
家族向けのサービス(回転寿司、ファミレス、100円ショップなど)

5. ビルインテナントの特徴と集客力

特徴
ビルインテナントとは、商業ビルやオフィスビルの中に入っているテナント型の店舗を指します。路面店とは異なり、建物の中に入らないと店舗が見えないため、視認性は低めですが、天候に左右されず安定した営業環境が整っています。
駅直結や複合商業施設内など、利便性の高い立地も多く見られます。
集客力
ビルインテナントは、「施設全体の集客力に依存する」タイプの店舗です。商業施設であれば買い物ついでの来店、オフィスビルであればビジネスパーソンの昼休み利用などが期待できます。
単独での訴求力は弱いため、施設内の導線・看板設置や、ビルの性格(商業かオフィスか)に応じた戦略が重要です。
メリット
天候に影響されず、空調・環境面が安定している
商業施設内なら「ついで来店」が期待できる
セキュリティや清掃などの管理体制が整っている
高層階でも眺望などを活かした業態展開が可能
デメリット
外からの視認性が低く、宣伝効果が限定的
看板設置に制限があり、広告は工夫が必要
賃料・共益費が割高な場合がある
テナント規約が厳しく、営業内容の制約があることも
向いている業種
クリニック、歯科、整体などのヘルスケア系
フィットネスジム、パーソナルジム
オフィス街向け飲食(カフェ、ランチ専門店)
教育系サービス(英会話、資格スクールなど)
6. 比較表:どの店舗タイプが向いている?

| 店舗タイプ | 視認性 | 賃料 | 集客難易度 | 向いている業種 |
|---|---|---|---|---|
| 路面店 | ◎ | 高い | 低い | 飲食、美容、物販 |
| 空中店舗 | △ | 中〜低 | 中 | 美容系、スクール |
| ロードサイド | ○ | 中 | 中〜高 | 郊外型店舗全般 |
| ビルイン | △ | 中〜高 | 中 | オフィス向け店舗 |
7. まとめ
店舗ビジネスにおいて、立地や店舗タイプの選定は集客力に直結する重要なポイントです。路面店は視認性と集客力が高く、多くの人の目に触れるため、飲食や美容系などに最適。
一方、空中店舗はコストを抑えられる反面、目的来店型の業種向けです。ロードサイド店舗は車利用のファミリー層に強く、駐車場や看板が武器になります。ビルインテナントは安定した環境で、信頼性が求められる業種に適しています。
大切なのは、「自分の業種・ターゲット・経営戦略に合った立地を選ぶこと」。それぞれの特徴を理解し、効果的な集客と安定した運営を目指しましょう。
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